東北中央自動車道南陽高畠-山形上山IC間が2018年度内に開通する。整備を手掛ける東日本高速道路の松崎薫常務執行役員東北支社長に期待される効果などを聞いた。(聞き手は報道部・保科暁史)

 -開通が間近に迫った。

 「東北中央道で当社が手掛ける最後の区間。われわれにとっても地域にとっても大きな事業だ。約束した時期までに完成させるのはもちろん、開通後の活用についても地元と一緒に考えていきたい」

 -宮城、山形、福島3県の県庁所在地が高速環状線でつながる。

 「経路を選択できるようになることが大きい。福島から仙台に向かう際に事故や災害で東北道が使えない場合、東北中央道で山形を経由して行ける。1ルートしかないのに比べ、企業の物流面などでも信頼感が大きく違う」

 -観光面での期待も大きい。

 「高速道がつながると感覚的な抵抗が少なくなる。福島から米沢まで米沢牛を食べに来た人が、山形まで足を延ばしやすくなる。帰りは東北道に回るかもしれない。沿線地域は温泉やフルーツ、歴史などの魅力が豊富だ。周遊型で楽しむ人が増えるのではないか」
 「仙台空港とのアクセスが良くなり、首都圏との距離も近くなる。東北中央道をうまく活用し、訪日客や首都圏からの観光客を呼び込まなければならない」

 -全区間の開通に向けた期待は。

 「東北は南北に走る高速道が常磐、東北、東北中央、日本海東北の4本ある。東北中央道の相馬-福島間が完成すれば常磐道と東北道がつながり、南北、東西の高速網がさらに充実する。観光でも物流でもネットワークが拡大するほど地域の未来像は明るくなる」