山形県米沢市から福島県北部に至る東北中央自動車道の南部は仙台藩祖・伊達政宗が生まれ、祖先が鎌倉時代以降に本拠を置いた地だ。東北中央道の建設が進むにつれ、伊達氏ゆかりの史跡へのアクセスも容易になる。

 米沢市には現在、政宗生誕の地とされる場所が2カ所あり、歴史ファンの間で話題になっている。長く通説とされた市中心部の米沢城の生誕地に加え、近年の調査や整備によって市南西部の舘山城跡が大規模な山城だったことが分かり、こちらにも生誕地の碑が建っている。舘山城跡は2016年、国の史跡に指定された。

 福島県側では、伊達市内の一部区間が20年度に開通する予定。梁川城跡は伊達氏が仙台に移る前に最も長く居城していた。庭園は当時の様子を伝える唯一の遺構であり、室町時代の伊達氏の文化性、幕府とのつながりなどが推測される。近隣の梁川八幡神社は古くから伊達氏に信仰され、政宗も戦の前に立ち寄った記録があるという。

 福島県の飯坂、穴原、山形県の滑川、五色などの周辺には温泉も多い。史跡とセットで名湯を巡る旅がお薦めだ。