JR青森駅に近い青森市中心部の新町地区で、2件の大規模な再開発計画が間もなく始動することが分かった。百貨店「中三(なかさん)青森店」の建て替えと、県庁北側にある新町商店街の一角の事業で、いずれも商業施設と集合住宅やホテルを組み合わせた複合ビルが建設される。

 中三は先月27日、市内で記者会見を開き、青森店の所在地約0.7ヘクタールに地上16階の複合施設の建設を発表した。1~3階を商業施設、4階以上を約90戸の集合住宅とし、約280台収用の立体駐車場も併設。隣接するラーメン店などの土地も取得し一体開発する。1月に事業会社を設立して準備を進め、2020年6月に着工、22年完成を見込む。
 地下2階、地上8階の青森店(店舗面積約1万7000平方メートル)は1974年に完成。老朽化が進み、2015年に耐震強度に問題があると診断されたことから、建て替えを決めたという。
 青森店は今年4月末に休業するが、市内に「サテライト店」を設け、営業を継続する。青森店の正社員と契約社員計145人は、希望に応じ弘前店やサテライト店、グループ各社で継続雇用や再雇用となる。
 中三の木村中(あたる)社長は「中心市街地が変わったと感じられるようにしたい」と話した。
 一方、新町商店街では、地権者11人でつくる中新町山手街区まちづくり協議会が再開発を検討している。事務所や飲食店、ホテルなどが立ち並ぶ約0.5ヘクタールの土地に、13階建ての「ウエスト棟」と18階建ての「センター棟」を建設する。
 ウエスト棟は1~3階を店舗や事務所、4階以上をホテルにする。センター棟は1、2階を店舗、3階以上は集合住宅(約80戸)にする計画だ。1月に準備組合を設立し、20年の着工、23年完成を予定する。
 2件の計画について、小野寺晃彦市長は「市街化活性化と都市機能の更新に大きく貢献する」と話した。