青森県むつ市の大畑町漁協は9日、キャベツや白菜を餌にして育てた養殖ウニの試食会を開いた。市場に生のウニが出回らない冬の時期に出荷するのが狙い。改良を加えて年末の商品化を目指す。

 津軽海峡で採ったウニを昨年9月から12月にかけて漁協の水槽で育てた。食用部分は殻を含む全体の重さの10%ほどで、餌が豊富な夏場と変わらなかった。

 うま味成分のグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富で、通常のウニに引けを取らない味に仕上がった。餌は地元のスーパーで廃棄されるキャベツや白菜を利用し、コストはゼロ。地元スーパーは廃棄費用がかからないメリットが出た。

 ウニは4月から9月ごろまでが出荷時期で、産卵期や餌がなくなる冬場は市場に出回らない。漁協は、供給量が少なく需要が高まる年末年始に出荷し、高価格での取引を狙う。

 漁協は主力のスルメイカ漁が不振なため、他の収入源として冬のウニの商品化を探っていた。大畑町漁協の田高利美組合長は「十分に通用する味に仕上がった。試行錯誤を重ね、商品価値を高めたい」と話した。