日本政策金融公庫(日本公庫)は、宿泊業者が訪日外国人旅行者(インバウンド)と互いに指さしで会話できるシートを作成し、仙台支店など全国の支店で無料配布を始めた。2017年4月に飲食業者向けに作った接客シートの第2弾。
 シートはA4判で全6ページ。チェックインや支払いの場面を想定し、「お客さまのご予約内容は」「冷蔵庫の飲み物は有料です」「お支払いは前払いになります」など約40の会話例を載せた。飲食業者向けと同様に言語は英語と韓国語、中国語の簡体字と繁体字の4種類。
 日本での入浴方法を紹介するA4判1枚のシートも作った。「湯船に入る前に体を洗い流します」といった手順、「湯船で髪や体を洗わないで」などの禁止事項を4言語で記した。裏面には食事の時間などを記入できる欄と、非常時の手引きを設けた。
 日本公庫が昨年6月に実施した調査によると、ホテル・旅館業を含む東北の生活衛生関連企業の53.1%が、外国人旅行客を「積極的に受け入れていきたい」、または「受け入れてもよい」と回答。一方、課題として「従業員の語学力向上」「案内等の外国語表記の実施」が挙がった。
 仙台支店は昨年12月、飲食業者向けと合わせて500セットを宮城県に寄贈した。担当者は「外国語が話せなくても簡単にコミュニケーションできる。ぜひ活用してほしい」と呼び掛けている。
 シートは日本公庫のウェブサイトからダウンロードできる。連絡先は同支店022(222)5377。