秋田県美郷町出身のジャーナリスト、故むのたけじさんの思いを受け継ごうと新設された「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」の実行委員会は26日、第1回の大賞作品に北陸朝日放送(金沢市)の黒崎正己氏が制作した「言わねばならないこと-新聞人・桐生悠々の警鐘」を選んだと発表した。
 黒崎氏の作品は明治末期から昭和初期に反軍部、反ファシズムの言論活動を続けた石川県出身の桐生に迫ったテレビドキュメンタリー番組。現代社会の危うさを描いている点も評価された。
 優秀賞は河北新報社生活文化部の佐藤昌明氏(仙台市)の「飯舘を掘る-天明の飢饉と福島原発」。特別賞は秋田魁新報社地上イージス問題取材班(秋田市)の「地上イージス配備問題に関する一連の報道」。
 むのさんの初の回顧展が同日、横手市の雄物川郷土資料館で始まり、実行委員会が開幕に合わせて受賞作を発表した。授賞式は2月9日、東京都千代田区の日本記者クラブで行われる。
 むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞は、地域に根差した報道に取り組む個人と団体の作品を表彰する。自薦・他薦による62の応募作品から大賞を決めた。