秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が配備候補地となっている迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、東北防衛局の伊藤茂樹局長は28日、市役所に穂積志市長を訪ね、実際にレーダーを使った電波影響調査を2月下旬にも実施すると説明した。
 陸自の対空ミサイルシステムの移動式レーダーを演習場内に持ち込み、電波を放射して強度を実測する。場外の学校や住宅地での測定も検討するという。
 イージス・アショアに搭載予定のレーダーとは出力が異なるが、同じ周波数帯の電波を使用する。机上で行うシミュレーション結果と比較することで、検討の手法が妥当かどうかを確認する。
 測定作業は委託業者と契約し、2月下旬~3月上旬に4日間実施する予定。調査結果の説明は4月以降になる見込み。
 伊藤局長は「測定で得られるデータはあくまでシミュレーションの補足で、安全性を確認するものではない。地元の懸念にこれからも応えていく」と説明した。
 穂積市長は「(地元に)半歩だが寄り添ってくれた」と評価した上で、「調査の信頼性を確保するためには、測定作業に市側の人間が立ち会うことが必要だ」と注文を付けた。
 その後、県庁で説明を受けた佐竹敬久知事は「(調査は)地域の理解を深めるパーツの一つにはなり得る。ただ、搭載するレーダーで調べないと不安解消にはならない」と述べた。