東日本大震災で被災した岩手県釜石市で3日、素早い津波避難の大切さを伝えるイベント「韋駄天(いだてん)競走」があった。市内外から男女154人が参加し、津波で浸水した市街地から高台まで高低差約26メートル、距離約280メートルのコースを駆け上がった。
 ゴール地点にある寺院「仙寿院」が企画し、今年で6回目。参加者は男女別など6部門に分かれ、沿道の声援を受けながら1位の「福男」や「福女」の座を競い合った。
 親子の部で2年連続の「福親子」に輝いた花巻市の会社員後藤竜也さん(47)は「津波の時はすぐに逃げることを楽しみながら覚えてもらおうと参加している」と話した。長男の小学5年尚希君(11)は「将来、自分も家族や子どもに避難が大事だと教えたい。来年も出場し、3連覇を目指す」と笑顔を見せた。