「バン、バン」。郡山市の民家が全焼した5日深夜の火災は爆発音を伴い、激しく燃えた。連絡が取れない一家を知る付近の住民らは「仲のいい4人家族」と口をそろえた。
 近くの食品製造業の女性(65)は午後10時20分ごろ、爆発音で火災に気付いた。「住宅から黒煙が立ち上った」と当時の様子を語る。
 「火の勢いがすごかった」と別の女性(65)。燃え盛る住宅に向け「早く出て来な」と声を絞る住民の姿もあったという。隣家の無職女性(89)は「気が付いたら家が真っ赤に燃えていた。恐怖で足がすくんだ」と声を震わせた。
 住民によると、世帯主で連絡の取れない無職白井武志さんは元郡山市職員で、町内会活動に積極的に関わってきた。
 一緒に副会長を務めたことがある菅野正男さん(73)は「面倒見が良い人で、明るい家族」と話した。町内会長の男性(71)は「先週の役員会で行事の打ち合わせをしたばかり」と肩を落とした。
 武志さんの母サトさんと妻純子さんを知る無職女性(71)は「サトさんは近所の子どもたちの世話もしてくれた。純子さんはおとなしい人。本当に驚いた」と目を潤ませた。
 別の無職女性(82)によると、叔父の土田明さんは大阪府からサトさんの住む福島に越してきたといい、女性は「体調を崩していたようだ」と話した。