東日本大震災の津波被害があった福島県浪江町請戸地区で6日、町が整備する災害公営住宅の工事の安全祈願祭があった。海岸から約1キロ内陸の高台を切り開き、団地から海が見えるようにする。来年秋ごろの入居開始を目指す。
 請戸住宅団地は請戸北迫の町有敷地約2.7ヘクタールに、災害公営住宅26戸と分譲用地16区画を整備する。入居対象は震災時に町民だった人たち。総事業費は約17億円で、国の福島再生加速化交付金などを充てる。併せて国道6号への接続道路なども新設する。
 町によると、2015年の調査で請戸地区への建設要望があった。吉田数博町長は取材に「家屋が流失した地域の復興に向けた第一歩。津波は憎いが海は恋しいと言った方がいた。多くの町民に戻ってほしい。高台で津波の心配もない」と述べた。
 町は既に、中心部に近い幾世橋地区に災害公営住宅85戸を整備している。