青森県産業技術センター農林総合研究所が、県産米「青天の霹靂(へきれき)」の高品質化や安定生産を図ろうと、ブランド米生産支援システム「青天ナビ」を開発した。衛星画像などのデータなどを使い、水田ごとに最適な助言ができ、本年産から活用する。
 青天の霹靂は、食味を重視して肥料を控えると収量が増えないなど、生産管理に難しさがある。
 新たに開発されたシステムは、数量や食味に影響するタンパク質含有率など、生産者ごとの出荷実績や水田の衛星画像データを過去2年分蓄積。画面上で特定の水田を指定すると、タンパク質含有率や収量を推定し「追肥は控えましょう」など、最適なアドバイスが表示される。
 農協や県の出先機関などの営農指導員らに利用してもらう。パソコンのほか、タブレットやスマートフォンなど、ネットに接続できる端末で利用可能。実際の作業現場で直接生産者に効率的に指導できる。
 青森市で5、6の両日、指導員ら計40人を対象にシステムの操作研修会があった。参加者の一人は「生産者のデータ管理がしやすく、画面も見やすい。生産指導に役立てたい」と歓迎していた。
 青天の霹靂は、2018年産が天候不順で収量が落ち込んだこともあり、生産者が他の銘柄に切り替える動きが出ている。県農産園芸課によると、本年産の作付面積は前年実績より約17%減の1566ヘクタールにとどまり、約1万トンの需要を大幅に下回る見込み。
 同課の山内一肇課長は「新システムは、作付面積を増やすためにも重要。生産者にきめ細かい対応をしていきたい」と話した。