八戸市立市民病院は7日、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の検出される患者が急増しているとして、重篤な救急搬送者を除いた患者らの入院受け入れを8日~5月6日、制限すると発表した。VRE対策に病床の確保が必要なためで、外来には影響しない。
 同病院でVREが初めて患者から検出されたのは昨年8月。今年1月から入院患者の一斉検査を進め、退院した人も含めて6日現在、61人から検出された。入院前からVREを保有する人もいるため、院内感染と断定はできないという。
 VREは接触感染。空気感染はせず、健康な人には害がない。体の機能が低下している時は感染症を引き起こす場合があるが、これまでに同病院で感染症の発症はないとみている。
 対策として、検出された患者を隔離する対応病床50床を確保。重篤な場合を除き、救急搬送はできるだけ他の病院に受け入れてもらい、入院予定患者には時期の延期などを求める。
 同病院は青森県南地域の基幹病院で年間約5000人の救急搬送を全て受け入れている。一部制限は初のケースだが、院内感染の可能性も含めて抜本的な対策が必要と判断した。
 今明秀院長は「住民に不便をかけるが安心安全の医療のためなので、協力をお願いしたい」と述べた。