新天皇の即位に伴い10連休となる4月27日~5月6日のゴールデンウイーク(GW)に向けて、東北の旅行商戦が早くも過熱している。旅行需要が高まり、海外、国内ともに例年同時期の数倍の予約が殺到。仙台空港では3年半ぶりとなるホノルルへのチャーター便が設定され、既に完売に近い日程が出るなど人気を集めている。

 仙台-ホノルル便の運航は2015年12月以来となる。6日間のツアーで4月26、27、29日の出発。米オムニエアが運航し、28日に福島空港、30日に新潟空港、1日に熊本空港出発の日程も組まれた。

 企画したエイチ・アイ・エス東北・北海道・新潟事業部(仙台市)によると、人気のホノルル線の運航は近年、成田や関西など大都市圏の空港に集中するが、連休の長さを生かして多様な日程を設定し、地方空港に誘致した。

 仙台空港の3往復は昨年末の発売直後から予約が進み、29日出発は既に完売状態だ。予想以上のペースで売れたため、1月中旬から放映を始めたテレビCMの内容を急きょ変更し、29日出発便を削除した。

 同事業部は、仙台空港からベトナム・ダナン、タイ・バンコクと結ぶチャーター便も企画。事業部全体のGW期間の予約数は、例年の同時期の2倍を超えるという。

 池田幹統括部長は「いつものGWとは違う目的地の商品を狙った。普段はあまり旅行をしない人たちも動いている。『10連休は二度となく、出掛けなければ』という強迫観念があるのかもしれない」と分析する。

 近畿日本ツーリスト東北(同)でも海外旅行は例年同時期の4倍、国内旅行は3倍の予約が入り、例年の4、5月の2カ月分の合計を上回ったという。国内では首都圏を中心に関西や北陸など各地への商品に満遍なく予約がある。

 GW後半など日程によっては、まだ予約可能な商品がある。予約数が異常に多いため、日程が重なるツアーを複数申し込んでいる顧客が多いとみる業界関係者も多い。取り消し料が本格的に発生し始める今月下旬から、商品のキャンセルが相次ぐ可能性もあるという。

 近畿日本ツーリスト東北の担当者は「希望の商品が完売でも、諦めずにキャンセル待ちを入れてみては」と提案する。