賃貸アパート大手レオパレス21の物件タイプ「ゴールドレジデンス」で耐火上の不備が見つかり、入居者が転居を促されることになった問題で、東北の同タイプの物件のオーナー、住人から不安の声が上がった。
 仙台市内のゴールドレジデンスのオーナー男性(64)は8日午後5時ごろ、レオパレス側から連絡を受けた。「(住人を転居させる物件に)該当している」と告げられたという。
 男性は「転居させた間の家賃は補償してくれるようだが、これだけ大きな話になり本当に支払われるのだろうか」と表情を曇らせた。建設費のローンが10年残る。「今回の問題でさらに家賃が下がったら、と考えるだけで不安だ」と嘆いた。
 レオパレスが7日に発表した施工不良物件のうち、東北では宮城9棟、山形1棟、福島7棟の計17棟が該当していることが判明している。同社広報部の担当者は河北新報社の取材に「該当物件のリストを公表する考えはない。今後も個別に対応し、説明会を開く予定はない」と回答。「特定されることで個人情報などに影響する恐れがあり、所有者や入居者に迷惑を掛ける」と理由を説明した。
 住民も不安を募らせる。大崎市のゴールドレジデンスに住み始めて1カ月という会社員男性(40)は「部屋は隣の音が筒抜け。転居しなければならなくなった場合、きちんと補償してほしい」と語った。
 仙台市には同社から来週にも説明したいという連絡があった。市建築指導課の担当者は「完全に民間の事案。行政がどこまで介入すべきか判断が難しい」と明かした。