全国でも珍しい「UFO型」と呼ばれる信号機の撤去が宮城県内で進んでいる。同型の生産は終了しており、県警は順次、別タイプに切り替えたり、標識で代替したりする方針。道路環境の変化も背景にあり、県内に22基残るUFO型は5年以内に全て姿を消す。

 UFO型の正式名称は「懸垂型信号機」で、東北では宮城のみ導入した。製造元によると、全国でも過去に愛知県と群馬県に各数基が設置された程度という。
 一基で4方向の車両と歩行者に表示でき、柱1本でつり下げられるのが特徴。宮城県警によると、県内では1979~86年に設置されたが記録が残っておらず、総数は不明という。
 県警交通規制課は「道幅が狭い割に交通量が多かった当時の道路事情に適した型だったのだろう」と推察する。
 仙台市青葉区宮町地区では20、21日、市道交差点2カ所の2基が撤去された。幹線道路に囲まれた同地区は生活道路が抜け道に使われやすく、県警や市が昨年から車道幅を狭めるなどの対策を進める。UFO型の撤去もその一貫で、今後は一時停止の標識を交差点に設置し、速度抑制を図る。
 県内では他に、仙台市に17基、石巻、白石両市と大和、大河原、亘理各町に各1基の計22基ある。県警は2023年までに全信号機の発光ダイオード(LED)化を目指しており、UFO型もLEDの通常型や一時停止の標識に交換する。
 交通規制課の担当者は「UFO型は斬新な形で、設置当時は画期的だった。見納めまで役割を全うしてほしい」と話す。