秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が候補地となっている地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、市議会総務委員会は13日、整備計画撤回の決議を求める請願など9件を審議し、いずれも賛否同数による委員長裁決で不採択とした。19日の本会議で正式に決まる見通しだが、傍聴した市民から不満の声が漏れた。
 審議されたのは、演習場周辺の16町内会でつくる新屋勝平地区振興会などが提出した請願3件、計画の賛否を問う住民投票条例制定を求めるといった陳情6件。振興会が提出した請願は昨年の11月定例会で継続審査になっていた。
 13日の審議で、採択に賛成する会派の議員は4月末の市議選を見据え「議員任期最後の議会で、現状での判断が求められる」と主張した。一方、最大会派の秋水会は継続審査を求めたほか、公明は「防衛省の現地調査の結果を踏まえて判断すべきだ」として不採択を表明した。
 継続審査については否決し、賛成、反対の立場で採決した結果、賛否同数となり委員長裁決で不採択とした。
 傍聴した新屋勝平地区振興会の佐々木政志会長(69)は「最初から決まっていたかのような結果で残念。今後も新屋は適地ではないと訴えていく」と話した。
 秋田県議会2月定例会では、計画撤回の決議を求める請願4件が継続審査となった。議員任期満了を迎える4月末に廃案になる。