化粧品製造販売アルビオン(東京)の子会社で、植物原料の栽培や研究開発を担う秋田県藤里町の「アルビオン白神研究所」は14日、県の誘致企業に認定された。秋田県立大生物資源科学部との包括連携協定も同日、締結した。共同研究などを通じて秋田から事業の底上げを図る。
 県庁であった誘致企業決定の通知書交付式で、佐竹敬久知事は「秋田が誇る風土や農業と密接に関連する事業内容だ」と期待した。
 アルビオンの小林章一社長は「自社で化粧品の原料を栽培する企業は世界でも例がない。独自性の高い製品を生み出したい」と強調。県内での雇用や生産を拡大していく考えを示した。
 同社は、白神山地の良質な水が化粧品開発に欠かせないとして2010年に研究所を開設。加工場や最新のバイオテクノロジー研究棟を構え、化粧品の主原料となる薬用植物約50種を有機栽培している。17年に子会社として法人化した。誘致企業の認定で、県の各種優遇・支援が受けられる。
 県立大は遺伝子解析技術を生かしてスキンケアなどに効果のある植物エキスを分析し、新商品への活用を目指す。インターンシップを通して人材の交流や育成に力を入れる。
 小林淳一学長は「商品に使われる植物の特性は理解が広がっていない。技術提供で新産業の振興に寄与したい」と話した。