米沢市内の伝統工芸作家らが、独自ブランド「YONECRA」(ヨネクラ)を立ち上げ、上杉謙信の兜(かぶと)をモチーフにした「えんじゅの兜」と原方刺し子の敷布を組み合わせた五月人形の平飾り商品を3月下旬から受注生産で販売する。

 ヨネクラは「YONEZAWA」と「CRAFT」の造語。これまで作家個人が伝承してきた技術を、共同作品として商品化することで伝統工芸に新たな価値を付けようという狙いだ。
 「えんじゅの兜」は置賜地方の原木を材料に、三日月と太陽をかたどった「日輪弦月(にちりんげんげつ)」の前立(まえだち)が特徴。幅16センチ、高さ15センチ、奥行き13センチ、約500グラムの小ぶりな置物で、伝統的な六角形の「亀甲紋(きっこうもん)」の原方刺し子の上に置いて飾る。
 木工芸「幸林工芸」の佐藤健一さんが兜を、刺し子工房「創匠庵(そうしょうあん)」を主宰する遠藤きよ子さんが敷布をそれぞれ手作りする。販売価格は1組7万円前後を予定している。
 地元の伝統工芸作家や商工関係者らで組織するNPO法人「米沢伝承館」(斎藤英助理事長)が企画、販売する。今後、米沢藩主上杉家ゆかりの武将や米沢出身の仙台藩祖伊達政宗をモチーフにした兜の制作、販売も企画していくという。
 斎藤理事長は「伝統工芸のコラボでこれまでにないモノを生み出し、幅広い世代にアピールしていきたい」と話している。
 連絡先は米沢伝承館0238(20)5646。