福島県広野町の鹿島神社に伝わる「浜下り神事」が7日、下浅見川地区で行われた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故による中断から復活して2年目。伝統継承へ他地区の町民らも協力し、みこしを担いで海に入る潮垢離(しおごり)も行った。
 約25人が担ぎ手となって練り歩くと、待ち構えていた住民がさい銭を納めた。海岸まで下ってご神体を海水で清め、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈った。
 鹿島神社は津波で社殿が浸水し、周辺世帯も被災。一時全町避難した原発事故の影響もあって担い手不足が深刻だったが、地区外の町民や企業が協力した。
 中学時代から参加する駅前青年団長の会社員小林哲也さん(48)は「昨年よりさらに盛り上がった。祭りの魅力をもっと伝え、次世代につなげたい」と話した。
 震災前、共に潮垢離をした上浅見川地区の大滝神社も浜下り復活を準備中。今年は一部神事のみ行った。