福島県浪江町苅宿の標葉(しねは)神社で7日、東京電力福島第1原発事故に伴う避難者の帰還を願う復興祭があった。神社での大祭は東日本大震災前年の2010年秋以来8年半ぶり。地元小学生が巫女(みこ)舞いを奉納し、事故後初めて仕込んだどぶろくが振る舞われた。
 総代ら関係者が復興を誓って新たに境内に建てた祈願碑を除幕。井〓信彦宮司が「皆さんの古里愛の結晶によって、震災で傷んだ神社を整備できた。心のよりどころとなって一人でも多くの町民に帰ってきてほしい」と語った。
 2月に仕込んだどぶろくを蔵から出して社殿に奉納。巫女舞いを披露したなみえ創成小の3人の一人、6年の紺野琉美子さん(11)は「緊張した。間違ったところを見直して次も舞いたい」と話した。
 総代会の長岡新一会長(81)は昨年末、避難先の福島市から町に戻った。「100人以上の大勢が来てくれた。秋には例大祭を開き、やがて地区で収穫したコメで以前のようにどぶろくを造りたい」と願った。
 町は17年春、原発事故に伴う避難指示が一部解除された。町に現在住んでいるのは966人(3月末現在)。震災前は2万1400人が暮らしていた。