同僚議員を「復興以上に大事」と発言して更迭された桜田義孝前五輪相に対し、東北選出の国会議員は11日、与野党を問わず怒りをにじませた。野党は安倍晋三首相の任命責任を追及する必要性を強調。自民党からは、再び五輪相を務める鈴木俊一氏(衆院岩手2区)の手腕に「復興五輪」の前進を託す声が上がった。

 気仙沼市などを地盤とする自民党の小野寺五典前防衛相(衆院宮城6区)は「発言に驚いた。政治家より復興が大事だ」と指摘。「復興を後押しするのが復興五輪。五輪相の役割に逆行した。政府全体で襟を正すべきだ」と述べた。
 桜田氏と同じ自民党二階派に所属する平野達男元復興相(参院岩手選挙区)は「言語道断で弁護の余地はない。もっと早く辞めることができた。最悪のタイミングだ」と逆風を懸念した。鈴木氏の再登板については「被災者の思いを受け止め、復興五輪の理念実現に向けてレールを元に戻してくれる」と期待を示した。
 石巻市などが地元の無所属の安住淳元財務相(衆院宮城5区)は、桜田氏が石巻市を「いしまきし」と言い間違えたことに触れ「復興五輪の担当相が最大被災地の地名を分からないのはあり得ない」と批判。「震災で苦しむ人の気持ちを分かっていない。もっと早く辞めるべきだった」と語気を強めた。
 国民民主党の小熊慎司氏(衆院比例東北)は「桜田氏の資質は欠けていたが、安倍首相が閣僚に起用したこと自体が被災地を軽く見ている」と政権の体質を疑問視した。