2020年春の新1年生を対象としたランドセル商戦が早くも始まった。新学習指導要領が改定される同年度は「脱ゆとり」で教科書のページ数が10年前に比べ2割増えて教科書が重くなるため、子どもの体への負担が懸念される。各社は商戦が本格化する27日からの10連休に向け、東北でも収納力と負担を軽減する機能を兼ね備えた製品を取りそろえる。

 イオングループは東北5県のイオン、イオンスタイルの計5店で12日から順次、予約販売を始めた。

 店頭には、ベネッセコーポレーション(岡山市)と共同開発し、鍵や筆箱の専用ポケットが付いた「わすれナイン」が登場。ほかにも、サイドのマチが5センチ広がるタイプや24色のカラーバリエーションがあるシリーズなど、約280種類の品ぞろえを誇る。

 仙台市若林区のイオンスタイル仙台卸町を訪れた同区の主婦(30)は「子どもの体力を考え、何より軽さを重視している。娘と相談して6年間飽きのこない色にしたい」と話した。

 売り場担当の山崎雄一郎さん(42)は「人気の高い品はすぐに売り切れるため、販売開始時期は年々早くなってきている。例年はお盆が商戦のピークだが、今年は10連休に前倒しになるだろう」と予想する。

 一方、ランドセル製造大手「セイバン」(兵庫県)は19日、東北初の直営店を仙台市宮城野区小田原山本丁にオープンさせる。肩ベルトに特殊な樹脂を使うなどして重さを和らげる「天使のはね」を備えた約120種類を取り扱う。

 店には、商品選びを手伝うコンシェルジュが常駐。教科書分の重りを入れたランドセルを背負い、より通学時に近い状態でフィッティングできる。

 直営店出店の狙いについて同社の担当者は「商品の詳しい説明をすることはもちろん、地域のお客さまの声を直接聞いて、より良い製品の開発に役立てていきたい」と説明する。