「ただいま、おおくままち」。東京電力福島第1原発事故に伴う全町避難が8年余にわたって続いた福島県大熊町に、町民のにぎやかな声が広がった。避難指示が解除された大川原地区で14日にあった役場新庁舎の開庁式。県内外の避難先から多くの町民が集まり、古里の復興に向けた期待の大きさを反映した。
 今年は「帰町元年」。町は復興の第一歩を踏み出した。いわき市に避難する大川原1区の宗像宗之区長(66)は「役場はばらばらに避難している町民が集うことができる場所になる。町民が町に戻る大きなきっかけができた意味は大きい」と喜んだ。