東日本大震災の被災地陸前高田市で地域おこし協力隊員が、復興の担い手となって奮闘している。平山直(なお)さん(29)、朋花(ともか)さん(29)夫妻は2017年5月に東京から移住。林業に携わりながら、地域住民との交流を深めている。

 陸前高田市とは縁もゆかりもなかった2人だが、直さんは市有林の間伐に従事し、朋花さんは木工所で修業を積んで木工品の商品化に取り組む。

 都内であった林業イベントで市職員から低コストで環境保全を図る「自伐型林業」について説明を受け「新しいことに挑戦し、少しでも被災地の力になりたい」と協力隊に応募した。

 市中心部から20キロ山間部に分け入った集落で、廃校となった小学校の旧教員住宅を住居とした。集落では、長く廃れていた盆踊りの復活に関わり、消防団や地元に伝わる鹿(しし)踊りの伝承活動にも加わっている。

 協力隊員として報酬を受け取っての活動は来年5月で満了。近く市内の空き家に転居する予定だ。引き続き自伐型林業と、間伐材で製作した木工品の販売で生計を立てたいという。

 「なりわいとして成り立つかどうか不安はある。多くの山林所有者とつながる仕組みがあると助かるのだが…」と朋花さん。休日も民有林の間伐を請け負ったりまきを売ったりしながら、自活の道を模索している。