ティラノサウルス類の歯の化石が発見された岩手県久慈市の琥珀採掘体験場の一帯では、これまでにも白亜紀後期の脊椎動物の化石約1800点が見つかっている。
 現在の地表から約8メートル掘り下げた9000万年前の地層は「久慈層群玉川層」と呼ばれ、軟らかい土質が特徴だ。発掘が容易なことから毎年約5000人が採掘体験に訪れるという。
 琥珀に交じって2009年、小型草食恐竜の腰骨の化石が初めて出土した。サメやカメといった水生生物の化石も多数発掘されており、一帯は当時、河口のような場所だったと考えられている。
 採掘体験場の近隣では12年、早大の平山廉教授(古生物学)の研究グループが発掘調査に着手。体長約20メートルという国内最大級の大型草食恐竜や肉食恐竜コエルロサウルス類の歯の化石を発掘する成果を上げた。
 久慈琥珀博物館は「恐竜の化石が多数発掘される福井県と並び立つような名所にしたい。採掘体験では琥珀と恐竜の化石の両方を掘り当てて楽しんでほしい」と話している。