秋田市の陸上自衛隊新屋演習場を候補地とする地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」について、全国の弁護士有志でつくる自由法曹団は26日、秋田県庁と秋田市役所を訪れ、配備に反対し政府へ計画断念を申し入れるよう求める要請書を、佐竹敬久知事と穂積志市長宛てに提出した。
 新屋演習場は人口約1万3000の新屋勝平地区に隣接し、3キロ圏内には県庁や市役所、病院などの都市インフラが集中する。要請書は有事の際にイージス・アショアが標的となり住民を危険にさらすことを懸念し、配備の狙いは米国の弾道ミサイル防衛体制の強化だと指摘している。
 県庁で記者会見した自由法曹団の船尾徹団長は「配備すれば軍事的緊張をもたらすだけでなく、米国と中国との軍拡競争の一翼を担いかねない」と訴えた。
 泉沢章幹事長は、イージスに「盾」の意味があることに触れて「盾が強固になれば(相手側の攻撃手段の)やりも強固になる。住民の命を守ることと逆行する」と述べた。
 一行は新屋演習場周辺を視察し、新屋勝平地区の住民団体と意見交換した。