気仙沼漁港で15日、サンマ船を見送った全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま)の八木田和広組合長(57)=写真=は報道各社の取材に応じ、公海サンマ漁の狙いや課題を語った。一問一答は次の通り。
 -公海操業が始まった。
 「今まで通り、取らなくていいのなら取らない。油代だって高くなる。だが、日本近海にサンマが来ない。時代は変わった。漁獲量確保などの課題解決のために大きくかじを切った」
 「公海の権益を守るためにも船を出す必要がある。資源状況を直接確認し、世界と同じ認識で資源を守る方策を考えていく」
 -不安を抱える漁業者も多い。
 「相対的に価格が下がることを心配する声は強い。特に公海まで行けない小型船は、自分たちが取らないうちに魚の値段が下がってしまうと反対している」
 「ただ、原料がなければ加工業者が困る。加工業者が倒産すれば、今度は自分たちの首を絞めることになる。業界内で異論はあるし、先行きも見えないが、協議を重ねて決めたこと。やってみるしかない」
 -需要は見込めるのか。
 「サンマは秋が一番だ。春から初夏にかけて脂の乗りは少ない。日本の加工技術で『サンマはいつ食べてもおいしい』という新たな食文化を切り開いてほしい」