登米市発注の迫児童館新築工事の入札を巡る贈収賄事件で、宮城県警に加重収賄などの疑いで逮捕された市石越総合支所市民課長小野寺友生(56)=登米市南方町=、贈賄などの疑いで逮捕された建設会社「共立」(登米市)社長鈴木久也(63)=同市登米町=の両容疑者が旧知の間柄だったことが15日、捜査関係者らへの取材で分かった。
 県警は両容疑者が私的なつながりを基に、入札情報を共有、現金を授受した可能性があるとみて調べている。
 複数の関係者によると、小野寺、鈴木両容疑者は30年ほど前、市内の同じ建設会社に一時、勤務していたという。ともに技術者だったこともあって親しくなったとみられる。小野寺容疑者は1993年に宮城県石越町(現登米市)の職員になった。
 県警によると、小野寺容疑者と、公競売入札妨害の疑いで逮捕されたセルコホーム(仙台市)法人営業部長樋口一春容疑者(51)=宮城県利府町青山4丁目=はいずれも登米市石越町出身。県警は3人の関係を詳しく調べている。
 迫児童館新築工事では、共立が下請け業務の一部を受注していたことも分かった。下請けに入ることを条件に、鈴木容疑者が小野寺容疑者から聞いた入札情報を樋口容疑者に伝えた可能性もあるとみて調べている。
 市によると、迫児童館新築工事の条件付き一般競争入札には6社が参加。セルコホームが最低制限価格と同額の2億7402万3000円(税抜き)で落札した。
 県警は14日夜~15日朝、登米市役所や共立、セルコホーム本社など関係先計11カ所を家宅捜索した。市役所中田庁舎では15日午前1時半ごろ、捜査員約10人が関係書類を入れた段ボール箱を運び出した。