仙台六大学野球リーグで戦う東北工大の応援団が2年前の部員不足による休止を乗り越えて活動を再開した。同大2年で団長の林龍太郎さん(20)=いわき市出身=が昨年、工大のスポーツを盛り上げようと1人で復活させた。2年目の今年は野球以外にも活動の幅を広げ「認知度を高めたい」と意欲を見せる。
 「フレーフレー工大」「いいぞピッチャー。ナイスピッチング」。仙台市の東北福祉大球場であった11、12日の宮城教育大戦。林さんは学ランに紫色のはちまき姿で選手にエールを送る。切れのある演舞でスタンドを盛り上げた。
 応援のかいがあって、チームは初戦を11-6、2回戦は3-2で連勝して勝ち点を挙げる。「選手、観客が一つになる応援ができた」と笑みを見せた。
 応援に関心を持ったのは建設業を営む父史宏さん(57)の影響だ。仙台出張の際に工大の試合を観戦し、応援団の格好良さに魅了された話を聞いて興味を持った。福島・平工高時代はラグビー部と掛け持ちで応援団に所属した。
 工大応援団は50年を超える歴史を持つが、近年は部員不足の慢性化で2017年から活動を休止していた。林さんは18年に入学後「1人でもいいからやらせてほしい」と大学に思いをぶつけ、応援用の学ランを自費で製作。野球やサッカーの試合に押し掛ける形で応援を続けた。地道な活動が大学側にも認められ、昨夏以降は活動費も支給されるようになった。
 今年は幅広い競技で応援を続け、外部に情報発信しようと意気込む。「自分を見たことで少しでも応援団に関心を持ってくれたらうれしい。全力で選手を励まし、盛り上げて団員も増やしたい」と力を込める。(大谷佳祐)