戊辰戦争の勝敗を決定づけたとされる宮古港海戦(1869年)から150年となる今年、宮古市で多彩な記念事業が繰り広げられる。激動期の歴史を伝承するとともに貴重な地域資源と捉え、観光客誘致につなげる。

 宮古港海戦は日本初の近代海戦として知られる。旧幕府軍には新選組の土方歳三、新政府軍には後に日露戦争で連合艦隊を率いた東郷平八郎が参戦していた。
 旧幕府軍は軍艦「回天」で、停泊していた新政府軍の艦隊8隻のうち主力艦「甲鉄」の奪取を試みたが失敗。北海道の函館へと敗走した。
 宮古市には海戦の記念碑や墓碑が数多く残る。こうした地域の遺産を生かそうと、市、宮古商工会議所など官民17団体は1月、記念事業実行委員会を組織。来年2月にかけて実施するイベントを検討してきた。
 5日には浄土ケ浜で軍艦の航路をたどる遊覧船ツアーや慰霊祭、講談などがあった。今後、海戦にゆかりのある沿岸市町村の史跡を巡るツアーや資料展、グルメ企画、市民劇も計画している。
 実行委会長の沢田克司宮古観光文化交流協会長は「宮古港海戦を改めて市民に周知して機運を盛り上げ、観光客を呼び込みたい」と話している。連絡先は市観光課0193(62)2111。