東日本大震災の被害や教訓を後世に伝える「震災伝承施設」に、岩手県宮古市田老地区の「たろう観光ホテル」と「田老防潮堤」などが登録され、登録証の伝達式が20日、現地であった。

 伝承施設は東北地方整備局と青森、岩手、宮城、福島の4県、仙台市でつくる震災伝承ネットワーク協議会が募集した。3月に192件が登録され、伝達式は田老地区の施設が初めてとなる。

 震災伝承施設を表すピクトグラム(絵文字)を描いた案内標識(縦1.4メートル、横3.2メートル)の除幕式もあった。各施設で統一デザインを用いて「3.11伝承ロード」を構成して防災力の向上を図る。

 式典で山本正徳宮古市長は「多くの人に足を運んでもらい、震災の記憶と記録を広く伝える取り組みを進めたい」と述べた。

 震災伝承検討会座長で東北大災害科学国際研究所の今村文彦所長は「人類が経験したことのない災害となった震災を伝承するため、統一感のある取り組みが重要だ」と指摘した。