仙台はホームで3連勝中。試合終盤に決勝ゴールを決める劇的な勝ち方が続いています。選手たちが最後まで諦めないしぶとさを表現できるようになりました。この雰囲気を引き出しているのが、ユアスタ仙台に集まる仙台サポーター。心強い「12番目の選手たち」です。

 リーグ戦で開幕5戦未勝利で迎えた4月6日の鳥栖戦では、ハーフタイムも応援を続けました。途切れることのない歌声は選手たちのロッカールームにも響き、初勝利をつかみます。2勝目となった同28日のG大阪戦では、試合前にスタジアム入り口の沿道に集結してチームバスを迎えました。外に広がるベガルタゴールドの光景に心が奮い立たないわけはありません。

 12日の広島戦では、下顎骨折で全治3カ月の大けがを負ったGK関憲太郎選手を励まそうと、「関」や背番号の「21」のプラカードや横断幕を掲げました。長期離脱を余儀なくされた仲間に勝利を届けようと、スタジアムが一つになった瞬間でした。試合も終了間際の2ゴールで逆転勝利と最高の結果となりました。

 3戦とも先発出場し勝利に貢献したDF金正也選手は「サポーターの『良いプレーをして勝ってほしい』という気持ちが伝わってくる。最後の最後のあと一押しというところで、自然と足が動く」と感謝。受け取った応援を勝利への力に変えています。

 熱い後押しは、渡辺晋監督も頼もしく感じています。「苦しい状況だからこそ『俺たちが勝たせるぞ』という空気を感じる。今、試合に関わる誰もが当事者意識を、ある種の危機感を持っているからこそ生まれているものがある」。試合後の記者会見ではいつも一番にサポーターへの感謝の言葉を述べてくれます。

 その一方でアウェーは苦戦続き。18日の磐田戦にも敗れ、開幕からの連敗が6に伸びました。次節の25日の清水戦もアウェー。今度こそサポーターにうれしいニュースを届けてくれるのを待ちたいと思います。そして、6月1日のホーム名古屋戦で今季初の連勝に向けて共に戦いましょう。
(フリーアナウンサー)