政府が導入を進める地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備を巡り、防衛省東北防衛局は11日、候補地としている秋田市の陸上自衛隊新屋演習場近くの住宅地で住民向け窓口を開設した。職員を配置し、住民からの質問や相談に答えることを通して地元の不安を払拭(ふっしょく)する狙いがある。
 勝平日吉神社集会所に設けられた窓口には、開設直後から住民が訪れた。新屋松美町の中島昭一さん(78)は「イージス・アショアの迎撃ミサイルが(相手国の)弾道ミサイルに本当に当たるのか」などの疑問を職員にぶつけた。
 同演習場は約1万3000人が住む住宅密集地に隣接し、住民の間では配備による危険性を懸念する声が強い。
 配備適地を検討する同省の調査結果は新屋演習場のみを「適地」と判断し、他の19カ所の国有地は全て「不適」とした。一部の国有地は津波の影響が大きいことも理由に挙げられた。
 新屋寿町の田口公男さん(70)は他の場所が不適の理由を尋ねた。職員とのやりとりを終えた後の取材に「新屋演習場は住宅地に近いことが問題だ。これまでの対応は新屋配備ありきでやってきている」と不満を漏らした。
 窓口は9人態勢。今月は計7日間開かれる。伊藤茂樹東北防衛局長は「きめ細かな対応をしていきたい」と話した。