国重要無形民俗文化財の西馬音内(にしもない)盆踊り(秋田県羽後町)と毛馬内(けまない)盆踊り(秋田県鹿角市)の両保存会が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指している。全国の民俗芸能団体と連合会組織をつくり、活動を本格化させた。東北からは永井大念仏剣舞(盛岡市)と鬼剣舞(岩手県北上市、同奥州市)も連合会に参加している。

 連合会は今年2月、盆踊りや念仏踊り、剣舞など国の重要無形民俗文化財に指定されている全国の民俗芸能33団体が参加して発足した。登録に向けて調査研究などを行う。

 登録を目指す名称は「風流(ふりゅう)」に決めた。趣向を凝らした装いで、はやしを伴奏に集団で踊る中世の芸能で、全国各地に根付く民俗芸能の源流となったとされる。

 毛馬内盆踊保存会の勝又幹雄会長(70)は「人口減もあり、放っておけば毛馬内盆踊りが無くなってしまう。無形文化遺産に登録されれば観光客も増える。やろうという若者も出てくるかもしれない」と期待する。

 無形文化遺産は2006年に発効した保護条約に基づき、伝統的な祭礼行事や工芸技術、社会的慣習を対象にする。東北では、男鹿のナマハゲ(秋田県男鹿市)を含む「来訪神 仮面・仮装の神々」、秋保の田植踊(仙台市)などが登録されている。