秋田市の陸上自衛隊新屋演習場が候補地となっている地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」を巡り、佐竹敬久秋田県知事は2日の定例記者会見で、防衛省がゼロベースで行うとする候補地選定の再調査について「全くゼロベースではない」と強い憤りをあらわにした。

 防衛省は8月28日、再調査の概要を県と市に説明。新屋を含む秋田、青森、山形3県の国有地計20カ所で実施するという。「ゼロベースで行う」と強調した一方、秋田への配備で国内を効率的に防護できるとして「青森、山形の調査は予備的になる」と発言した。

 佐竹知事は「青森、山形を秋田と同じベースで調査すると騒ぎになるという想定でしゃべったのかと思う」と発言の意図を推察。「『最終的にいろんなことがあっても秋田に決めますよ』という意識もあるだろう。これはゼロベースではない」と嫌悪感を示した。

 配備適地の条件を問われると「少なくとも半径2~3キロに人家がないような場所。海岸部という前提はなくていい」との考えを示した。全国一律で完全に平等に守ることはできないとの観点から、「重点的に守るべき東京や大阪に(地上イージスを)置くべきだ」と持論も述べた。