7月に北京で行われた中国最大級の日本清酒品評会「2019年度SAKE-China」で、鹿角市の千歳盛酒造の「鏡田(かがみだ)」が大吟醸部門で最高峰のプラチナ賞を受賞した。大きな消費市場と見込む中国で高い評価を得たことを自信に、関係者は秋田の地で育んだ清酒の魅力を世界に発信しようと意気込む。

 千歳盛酒造の親会社で飲食店を手掛けるドリームリンク(秋田市)の村上雅彦社長が10日、秋田県庁で佐竹敬久知事に受賞を報告した。村上社長は「秋田の伝統的な酒の製法が評価された。清酒王国・秋田の魅力を世界の人に知ってもらえるよう、酒の輸出にも力を入れたい」と話した。

 SAKE-Chinaは中国での日本酒の消費拡大を目的に、一般社団法人全日本コメ・コメ関連食品輸出促進協議会(東京)などが主催。酒の専門家ではなく一般の中国の人々による評価で審査した結果、鏡田が最高得点に輝いた。

 酒米「秋田酒こまち」を原料米とし、華やかな香りと深みのある辛口の味わいが特徴。鹿角市花輪鏡田の美田で育てたコメで造った大吟醸酒が評判を呼び、鹿角の地への感謝を込めて名付けたのが銘柄の由来だ。

 千歳盛酒造は後継者不在による廃業も検討していたが、ドリームリンクが17年に子会社化。酒蔵を活用した秋田産ウイスキー開発などにも乗り出している。