バレーボール女子日本代表のセッター佐藤美弥(29)=日立、秋田・聖霊女短大付高-嘉悦大出=が、14日開幕のワールドカップ(W杯)に臨む。2020年東京五輪の正セッター争いに勝ち抜くためトスワークの幅を広げている。16年リオデジャネイロ五輪から続く争いに終止符を打とうと燃えている。

 5~6月のネーションズリーグは全15戦のうち11戦で先発した。一定の信頼を得た一方で「試合に多く出場したことで、自分の癖が顕著に出た」。サーブレシーブが少しでも乱れると、トスがレフトに偏り、相手ブロックに読まれた。チームのアタック決定率を伸ばせなかった。

 Vリーグでは、ミドルブロッカーを使ったコンビバレーに定評がある。しかし、高さがあり、ブロックの幅も広い世界を相手にすると「感覚が違う」。普段の強みを発揮できない。

 中田久美監督の助言を受け、パスの下に入るスピードを上げようとしている。体勢が整えば、トスを上げる場所の選択肢が増え、相手ブロックの裏を突ける。パスが多少崩れても、ミドルやライトにトスを上げる意識も高めている。

 4年連続で代表登録されているが目立った実績はない。昨年はけがの影響もあり世界選手権代表を外れた。「これまで結果を残せていないという思いが強い。W杯で結果を残し、来年につなげたい」と意気込む。

 田代佳奈美(デンソー、宮城・古川学園高出)らを抑えてのW杯代表選出。東京五輪のポジション取りに一歩前進したが「セッターはまだ固まっておらず、まだ焦りが強い。ここからが勝負だと思う」。静かな語り口に意欲をにじませる。(佐藤夏樹)