収穫して間もない秋田の新米を使ったきりたんぽ作りが19日、秋田市大町の老舗料亭濱乃家(はまのや)で始まった。

 12~14日に刈り取ったササニシキを炊き、ご飯粒の食感が残るようきねで粗くつぶした。かすりの着物姿の女性4人が炉端で秋田杉の串に丁寧に巻き付け、きりたんぽの形を整えた。

 炭火で30~40分ほど焼き上げると香ばしい香りが広がった。この日は約1000本を作った。

 濱乃家は毎年、比内地鶏やスープを詰め合わせたきりたんぽ鍋セットなどを販売。約9割が県外向けの贈答用で、今年は約3万セット、20万本の出荷を目指す。

 竹島知憲社長(64)は「きりたんぽ鍋には秋田のおいしさが詰まっている。本場の味を楽しんでもらえたらうれしい」と語った。

 1918年創業の濱乃家は昭和初期、秋田県北の郷土料理だったきりたんぽを料亭で提供。味や食材の吟味を重ねながら、全国に広めることに貢献した。