任期満了に伴う県議選(10月18日告示、27日投開票)は告示まで1カ月となった。今月17日時点で23選挙区の59議席に、74人が立候補を表明している。東日本大震災から8年半が経過し、復興の在り方やポスト復興の針路を占う決戦を前に、各選挙区の情勢を追った。

■塩釜/市長選で構図が一変

 前議長佐藤光樹(51)が市長に転身。3選を狙う共産現職の天下みゆきと無所属新人の柏佑賢(すけかた)が立つ。

 天下は1日の市長選・市議選で党候補と連動。医療福祉の充実などを訴える。

 柏は自民推薦。若さを前面に知名度アップを図り、浮動票獲得に力を入れる。

■宮城/元議長の動向鍵握る

 ともに無所属新人の桜井正人と小渕洋一郎が立候補する。1日の松島町長選で敗れた元議長安部孝(63)の動向が鍵を握る。

 桜井は利府町議会議長を務めた。松島町でも町議らを通じて支持を広げる。

 小渕は利府、松島両町で平日朝に街頭活動を続け、知名度の向上に懸命だ。

■多賀城・七ヶ浜/3氏の戦い

 自民の仁田和広と深谷晃祐の現職2人に、共産新人の藤原益栄が挑戦する。

 8選を目指す仁田は地元の七ケ浜町に加え、多賀城市でも運動量を増やす。

 深谷は自民公認を得て再選をうかがう。多賀城市を中心に行動力で勝負する。

 藤原は市議9期の豊富な議員経験を持つ。非自民票の獲得に活路を見いだす。

■白石・刈田/2現職出馬

 安藤俊威、横山隆光の自民現職2人のほか、非自民の新人擁立の動きがある。

 安藤は事務所を構える予定の白石市を拠点に組織を構築し、7選を見据える。

 横山は県政報告会を開くなど着々と態勢づくりを進め、再選に照準を定める。

■名取/無風が一転

 3選を期す立民の太田稔郎と再選を目指す自民の村上久仁の両現職に、無所属新人の荒川洋平が割って入る。他に新人が検討中。

 太田は農業振興などの実績を掲げる。党勢も追い風に支持を呼び掛ける。

 村上は県政与党の強みをアピール。保守層を軸に地盤固めを急ぐ。

 荒川は立民の推薦を得た。市議2期の経験と若さを武器に浸透を図る。

■岩沼/三つどもえ

 自民現職の村上智行と無所属新人の加藤博子が立候補を決め、無所属新人の田村宏も名乗りを上げた。

 村上は市議12人の支援を取り付けるなど、4選に向けて足場を固める。

 加藤は県が検討する仙台空港24時間化を批判。非自民層の受け皿を狙う。

■角田・伊具/新人だけか

 自民現職の長谷川洋一(65)が今期で引退。自民新人の八島利美が立候補する。無投票の見込み。

■柴田/無投票濃厚

 自民現職の高橋伸二と、国民新人の枡和也が立候補を表明。他に動きはない。

 高橋は大河原町で県政報告会を開くなど、4選へ着実に支持をまとめる。

 枡は町議を務めた大河原町を核に、選挙区内の支援者をくまなく回る。

■亘理/3氏の混戦

 自民現職の渡辺和喜に、鈴木敦と渡辺重益の無所属新人2人が挑む戦いだ。

 9選を狙う渡辺和は村井嘉浩知事との近さを強調。後援会組織を引き締める。

 鈴木は元七十七銀行員。14日に亘理町で事務所を開き、活動を本格化させた。

 渡辺重は亘理町議からの転身を目指す。若さと行動力を売りに支持を訴える。
(敬称略)