県警は、おれおれ詐欺などの特殊詐欺の被害防止を呼び掛けるテレビコマーシャルを制作した。警察官や銀行員を装い暗証番号を聞き出し、キャッシュカードをだまし取る被害が増えていることを受け、家族に相談することの大切さを訴える。10月1日から3カ月間、県内の民放4局で放映される。

 完成したコマーシャルは、ともに仙台市在住の民謡歌手の庄司恵子さん(78)、たらさわかすみさん(50)親子が料理番組に出演するとの設定になっている。

 「オレオレ詐欺を防ぐ絆の作り方」と題し、放映時間は30秒。家族で小まめに連絡し、他人にキャッシュカードを渡さず、暗証番号も教えないよう呼び掛ける。

 19日に県警で試写会があり、県警の沼田光二生活安全部長は「コマーシャルで、特殊詐欺から高齢者を守りたい」と述べた。

 庄司さんは「汗水を流して稼いだ大切なお金を詐欺で奪われては大変。皆さん、気を付けてけさい」と仙台弁を交え訴えた。たらさわさんは「家族の仲が深まれば、詐欺防止にもつながることを実感できた」と話した。

 県警によると、今年の特殊詐欺被害は8月末現在、昨年同期比19件減の159件、被害総額は同5865万円減の2億505万円。そのうち警察官や銀行員を装いキャッシュカードをだまし取る「おれおれ詐欺」は同56件増の71件、被害額は同6788万円増の8867万円と急増した。