JR東日本の次世代新幹線開発に向けた試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」の深夜走行の中止を求める意見書を巡り、宮城県栗原市議会9月定例会は3日、本会議で採決し、反対多数で否決した。議長を除く議員23人のうち、17人が反対した。

 採決前に賛成と反対の討論があった。それぞれ1人ずつ登壇したが、2人とも栗原市内3地点の県の2017年調査で、東北新幹線の騒音レベルが環境基本法に定める基準を超えた点を問題視。「JR東に対して改善を求めていくことは必要だ」と指摘した。

 その上で、反対者は「深夜走行時間を30分繰り上げるなどJR東の沿線住民への配慮は十分なされている」と指摘し、賛成者は「乳幼児、高齢者のいる家庭に心身の苦痛を与えている」と訴えた。

 志波姫地区東北新幹線沿線公害対策協議会の伊藤光彦会長は「議員から意見を聞かれるのを待っていたが連絡はなかった。否決されたが、今後も被害を受けている人のためにできることをしていく」と話した。

 JR東の深夜試験走行は最高時速360キロでの営業運転を目指し、今年5月に仙台-新青森間で始まった。22年3月まで週2日程度、年間最大70日を予定する。栗原市のくりこま高原駅付近は、午後11時台と午前5時前後に通過する。