韓国の礼山郡のリンゴ組合の一行38人が21日、青森県南部町を訪れてサクランボ農家を視察した。日韓関係の悪化で、最近は県内でも交流事業の中止が増えているが、權五栄(クォンオヨン)組合長は「関係が悪化しても友情まで切ることはできない。政治は政治」と強調した。

 權組合長らが25年前、若手農業者の研修事業で果樹栽培が盛んだった旧名川町(現南部町)を訪れたのを機に交流が始まった。權組合長は何度も南部町を訪れているが、団体での訪問は2014年以来となる。

 一行は、南部町名川観光さくらんぼ園振興会の山本又一会長の園地を訪問。土の種類や授粉方法、ビニールハウスの概要などを質問した。權組合長は「メンバーはリンゴ専業の人ばかりだが、サクランボに関心がなかった人も興味を持ったようだ」と話した。

 權組合長と25年前から交流がある山本会長は「組合で訪問自粛の話があったようだが、權組合長の熱意で実現した。よく来てくれた」と喜んでいた。

 当日は三戸町のリンゴ選果場なども視察。南部町主催の交流会に参加した後、町内の農家にホームステイした。一行は20日から3泊4日の日程で青森県に滞在し、22日は弘前市や板柳町などを訪れた。