宮城県岩沼市が2015年に開発した「震災伝承・防災アプリ」の一部機能が使えない状態であることが、26日分かった。同日の市議会一般質問で、議員から「台風19号時に全く機能しなかった」と批判が上がった。

 市によると、保守管理を委託していた東京の業者の運営状況が悪化したため、アプリのサーバーに接続できず、アプリのダウンロードができない状態が続いている。市内の指定避難所を地図上に表示する機能も使えなくなっている。

 データ更新は17年3月を最後に行われておらず、ハザードマップは最新版に更新されていない。災害時に避難勧告や避難指示の情報を画面上に表示するプッシュ通知機能に関しては、市の判断で運用を見合わせていた。

 アプリのダウンロード数は延べ5030件に上るが、市は現状を周知していなかった。議員は「市民になぜ伝えなかったのか。更新できないアプリは市にとって効果があるのか」と指摘。市は「アプリは震災伝承が中心で、災害情報の発信はホームページなどで対応できている」と理解を求めた。