福島県南相馬市は2日、台風19号と10月25日の大雨による被害が判明分だけで105億円に上ると発表した。これに加え、推計約1万7000トンの災害ごみ処理費用を概算で8億円と見込む。

 11月28日時点で被害をまとめた。農林水産業が86億3000万円、道路・河川は15億円。市は災害復旧費用として10月に2回の専決処分で計約37億4000万円を充てており、さらに約2億円を予算計上し4日開会予定の市議会12月定例会の会期中に追加提出する。

 市は罹災(りさい)証明書計487件を受け付け、480件発行した。

 台風19号の災害対応に当たった市職員が帰宅途中に死亡したことを受け、業務の在り方などを検証する第三者委員会設置の方向性を示していた門馬和夫市長は2日の定例記者会見で「設置と費用に関する条例制定案を12月定例会に追加提出したい」と述べた。

 12月定例会の初日に提出する2019年度一般会計補正予算案は1億1500万円を増額し、総額633億3600万円とする。

 主な新規事業は高齢運転者の事故防止に向け、自動車への後付け安全運転支援装置取り付け費用の一部助成金200万円。市によると福島県内初の取り組みとなる。75歳以上を対象にペダルの踏み間違いを防ぐ装置などに上限4万円として9割を助成。50件の申請を見込む。

 病院事業会計は、建て直す小高診療所の設計業務委託費など4800万円を追加する。