台風19号豪雨で決壊した阿武隈川堤防(須賀川市)の復旧方法を検討する国の調査委員会が2日、仙台市青葉区の東北地方整備局であった。堤防の強度を保つため、コンクリートブロックで覆われていない計画高水位以上の河川側のり面をブロックで覆う追加工事を実施する方針で一致した。

 ブロックがないのり面や未舗装の堤防上部が氾濫水によって浸食され、決壊したことを踏まえた。堤防上部は両端各1メートルの未舗装部分をアスファルトで覆う。増えた川の水や雨が堤防内部に浸透し、再び崩壊するのを防ぐ。

 阿武隈川は、決壊箇所から約5キロ上流で堤防を越えた水が宅地側に流入したことが判明。新たに上流約3キロの地点でも宅地側に越水していたことも分かった。2カ所の堤防を構築するほか、水位計の故障を受けて監視方法も再検討する。

 委員長の高橋迪夫日大名誉教授(河川工学)は「川沿いの市町村が貯留施設や農業用ため池を造り、河川の水位低下を図る努力も欠かせない」と述べた。