蔵王温泉スキー場の貸しスキー店「しばスキー」(山形市)は今季、スキーとスノーボードのシーズン定額制レンタルサービス「滑る定期券」を始めた。道具の購入、運搬、保管の出費や手間が省ける利点を訴え、長く遠ざかる中年世代らをゲレンデに呼び戻すのが狙い。東北初の試みで、同店は「手ぶらで気軽に足を運んでほしい」と話す。

 初回は同店のアドバイスで自分に合ったスキーやスノーボードの道具一式を借り、帰りに返却する。以後、シーズン中は定期券を示せば滑り放題になる。板、ストック、ブーツの3点セットで1シーズン大人2万円から。

 スキー、スノーボード人口の減少で、スキー場の経営環境は厳しさを増す。1980年代半ばに二十数店あった蔵王温泉の貸しスキー店も8店に減った。

 人気のピークだった80~90年代にスキーを楽しんだ中心層は現在45~60歳。出費がかさんだり、道具の手入れが面倒だったりするなどの理由で5年以上中断している人も多いことから、再開へのハードルを下げて潜在需要を掘り起こす。

 しばスキーの斯波久一郎社長(69)は「仕事帰りや空き時間などに足しげく通うライフスタイルを定着させたい」と期待する。連絡先は、しばスキー023(694)9080。