山形県大蔵村の肘折温泉で7日、無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を願う伝統行事「さんげさんげ」が行われた。行者姿の一行が温泉街を練り歩き、一年の無事を祈った。

 厳しい冷え込みの中、地元や山形市、酒田市から計15人が参加。行者の白装束に身を包み、ほら貝の音に合わせて「さんげ、さんげ、六根罪障(ろっこんざいしょう)」と唱えながら約1時間練り歩いた。

 一行に加わった肘折地区の大友久士地区代表(56)は「ようやく年越しを迎えた気分。住民や温泉客の一年の幸せを願った」と話した。900人分の餅つきも行われ、見物客にあんこ餅と納豆餅が振る舞われた。

 さんげさんげは目や耳、鼻などから生じるけがれを落とし、無病息災などを願う出羽三山の越年行事。肘折地区では1960年から一時中断していたが、84年に地元有志が復活させた。毎年1月7日に行われている。