山形市の蔵王温泉街でかつて一番のにぎわいをみせた高湯通りに、温泉をテーマにした土産物店が開業した。湯おけや染め物など山形県内外の地場産品を扱うほか、併設の休憩スペースには自由に使える県産の木製玩具を用意。スキー客減少の影響で活気を失いつつある通りの再生を目指す。

 オープンしたのは「Zao Onsen 湯旅屋 高湯堂」。10日に本格営業を始めた店舗には木製の湯おけやげた、はんてんなど約300品が並ぶ。宮城県山元町産のイチゴを使った化粧品や米沢織物のポーチ、ストールなどもある。

 外国人観光客の増加を踏まえ、店内の英語表記やキャッシュレス決済にも対応している。

 テーブル4脚と10席を設置する併設の休憩スペースは、1人当たり1時間500円、終日1000円で利用でき、天童将棋や長井けん玉、小型のこけしをチェスの駒に見立てた黒石市の「こけス」を用意した。飲食品を持ち込んで、温泉街散策の一休みに使える。

 蔵王温泉観光協会によると、高湯通りは蔵王温泉街発祥の地。年間観光客はピーク時240万人に上り「肩がぶつかるほどにぎわっていた」(協会)が、今では70万人まで減少。空き店舗が目立つようになった。

 店舗を運営するレーベルリンクの竹直也社長(34)は「蔵王温泉の関係者にとって本来、高湯通りは誇るべき原点。にぎわいを取り戻し、シャッターが再び開くような機運を醸成していきたい」と話している。