昨年10月の台風19号で災害対応に当たった福島県南相馬市職員の大内涼平さん=当時(25)=が帰宅途中に溺死した問題で、市が設置した第三者調査委員会の初会合が28日、市役所であった。

 会合は冒頭を除き、非公開で進められた。委員によると、3月に現場で当時の状況を検証するほか、大内さんの上司や遺族に聞き取りを実施。市が当時把握できた情報を踏まえ、帰宅を許した判断に至った経過などを調べる。

 委員長に選出された平間浩一弁護士は終了後、取材に「情報がどう危機管理に生かされたかが重要なポイント。事実解明を優先して調査していく」と述べた。

 調査委は災害対応業務などに詳しい弁護士や大学教授、県職員ら5人と事務局で構成。複数回の会合を経て事実関係と再発防止策を盛り込んだ報告書をまとめ、門馬和夫市長に答申する。責任の所在は問わない。

 大内さんは昨年10月12日に避難者対応などに従事した後、翌13日午前0時半すぎに上司の判断を受けて大雨の中を帰宅。途中で自家用車が水没し、13日早朝に遺体で見つかった。