アイリスオーヤマの関連会社アイリスプロダクト(仙台市)は28日、福島県南相馬市の復興工業団地に建設予定の新工場に関し、市と立地協定を結んだ。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興を後押しするため、市と連携して雇用創出や経済振興を図る。

 協定には(1)市がアイリス製品などの活用で協力(2)アイリスの地域雇用促進と、従業員確保での市の協力(3)アイリスによる市内企業への受注機会の創出-など5項目を盛り込んだ。

 市役所であった締結式で、門馬和夫市長と大山健太郎社長が協定書に署名。門馬市長は「ロボットやIoT(モノのインターネット)を活用した最先端の工場で、地域の復興の原動力になる」と期待した。

 大山社長は「福島県では避難指示が解除されても住民の帰還が進まない。移住を含めて促進するには、魅力的な企業の進出が必要だと考えた。雇用面で復興に貢献したい」と説明した。

 アイリスプロダクトは昨年6月に発足。新工場ではグループ各社が製造する人工芝や脱酸素剤、建築建材の増産分を製造する。総投資額は50億円。着工は2021年1月、稼働は22年3月を予定する。

 順次生産量を拡大し、5年後の売り上げ目標は年間100億円を掲げる。稼働に当たっては、新規高卒者や中途採用で従業員50人以上を新規雇用。その後は毎年10人程度を採用し、100人程度に拡大する。